トルマリン Tourmaline
— 10月誕生石
トルマリンとは
10月の誕生石のトルマリンは宝石のひとつ。多様な色を持ち、一つの石の中に複数の色が見られることもあります。その美しいグラデーションは、まるで虹を閉じ込めたかのようです。
「トルマリン Tourmaline」という名前はセイロン島、シンハラ語の「トゥルマリ」から来ています。この言葉は「混ざった色の宝石」という意味があります。和名では「電気石」と呼ばれ、摩擦すると静電気を帯びる特性から名付けられました。
トルマリンの色と意味
トルマリンは多色性のある鉱物として知られていますが、色彩によって別の鉱物と考えられていた為、色によって個別に名前が付けられています。
・アクロアイト(無色)
・ルベライト(赤色、ピンク)
・シベライト(赤紫色)
・インディコライト(青色)
・ベルデライト(緑色)
・ドラバイト(褐色または黄色)
・ショール(黒色)
・パライバ(ネオンブルー、ネオングリーン)
・バイカラー(2つの色が混在)
・パーティーカラー(3つ以上の色が混在)
・ウォーターメロン(赤色またはピンク+緑色)
稀にキャッツアイや、緑から赤もしくはピンクにかわるアレキタイプトルマリンもありますが、品質にばらつきがあり、高品質のもを見つけるのはなかなか難しいとされています。
産地
トルマリンはブラジル、アフガニスタン、ナイジェリア、マダガスカルなど、世界各地で採れます。その中でも特にブラジル産のトルマリンは高品質で知られています。
ブラジル: ブラジル産のトルマリンは、色が鮮やかで有名です。品質も高く人気があります。
モザンビーク: モザンビーク産のトルマリンは、ブラジル産に次いで品質が高く、青や緑のトルマリンが多く見られます。色合いが深く美しいです。
タンザニア: タンザニア産のトルマリンは、ブラジルやモザンビーク産に比べると品質がやや劣ることがありますが、それでも美しい色合いを持っています。特に青や緑のトルマリンが多いです。
スリランカ: スリランカ産のトルマリンは、品質が高く赤やピンクのトルマリンは色鮮やかで美しいです。
トルマリンと魔法の杖
中世ヨーロッパでは、トルマリンが魔法の杖に使われました。特にアルケミスト(錬金術師)や魔術師たちは、トルマリンを杖の先端に取り付け、その力を引き出すと信じていました。トルマリンは「真実を見抜く石」とされ、持つ者が見えない真実を見通す力を与えると言われていたので、トルマリンの杖はケルト民族の指導者にとって特別な意味を持っていました。
パワーストーントルマリンの効果
マイナスイオンを発することでヒーリング効果が高いと知られているトルマリンですが、実は古よりシャーマンによって用いられてきたパワーストーンです。
チャクラの浄化、バランス、身体の周りにあるネガティブなエネルギーからの防御シールドに用いられます。
また、トルマリンは創造力や直感力を高める効果が期待出来ます。アーティストやクリエイティブな仕事をしている方には特におすすめです。インスピレーションを得たい時や、新しいアイデアが欲しい時に力を発揮してくれるでしょう。
トルマリンを手に入れて、その魅力を感じてみてくださいね。