アンバー・琥珀
Amber
アンバーとは
「アンバー amber」は、樹脂が化石化したもので、独特の温かみのある色合いが魅力です。日本では「琥珀(こはく)」と呼ばれ、特に黄色やオレンジ、時には緑や青の美しい色合いを見せることもあります。透明感のあるものから、内包物が見えるものまで、様々な形を楽しむことができます。
アンバーの名前は、アラビア語の「anbar」(عنبر)に由来しています。この言葉は元々、鯨から分泌される「龍涎香」(りゅうぜんこう、Ambergris)を指していましたが、後に化石化した樹脂である琥珀にも適用されるようになりました。琥珀は自然界で発見される樹脂が長い時間をかけて化石化したもので、その美しい色合いが人々に魅力を感じさせ、古くから宝石や護符として使われてきました。
アンバーの産地
アンバーは、世界中で見られますが、特にバルト海沿岸地域が有名です。この地域では、古代から琥珀が「太陽の石、太陽のしずく」として崇められてきました。
女神ジュラテの伝説
バルト海の深い海底には、美しい琥珀でできた宮殿に住む女神ジュラテがいました。彼女は海の生き物たちを守る役割を持ち、平和に暮らしていました。しかし、ある日、漁師カスティティスが彼女の守る海域で漁を始めます。
ジュラテは最初、彼に警告を与えますが、次第にカスティティスの人間らしい勇敢さと魅力に惹かれ、彼に恋をしてしまいます。彼女は地上に現れ、カスティティスと愛を育みます。
しかし、この恋は天の神々の怒りを招きます。特に、雷の神ペルクナス (Perkūnas) は、神と人間の恋を禁じていたため、怒り狂って琥珀の宮殿を破壊し、カスティティスを雷で打ち殺してしまいます。ジュラテの琥珀の宮殿は粉々になり、その破片がバルト海の波によって岸に打ち上げられます。これが、今日バルト海沿岸で見つかる琥珀の起源とされています。
「パワーストーンアンバー」の意味と効果
アンバーは、ただの美しい宝石ではありません。パワーストーンとしても多くの効果を持つとされています。以下のような意味や効果があると言われています。
浄化と癒し: アンバーは、心身の浄化や癒しの力を持つとされています。特にネガティブなエネルギーを取り除き、精神を落ち着かせる効果があると信じられています。心の疲れを癒すお守りとしても人気です。
ポジティブなエネルギーの引き寄せ: 自然のエネルギーを吸収し、ポジティブな波動を放つことで、周りの環境を明るくする助けになります。アンバーを身に着けることで、心が明るくなるような感覚を味わえるでしょう。
古代の智慧:樹脂が長い時間をかけて化石化したアンバーには、古代のエネルギーや知恵が宿っているとされ、精神的な成長や洞察を促すと言われています。
どんな人におすすめ?
アンバーは、心のバランスを求める方や、自己表現をもっと豊かにしたい方に特におすすめです。また、ストレスを抱えている方や、心の安定を求めている方にとって、素敵なサポート役になるでしょう。
さらに、アンバーは子どもにとっても良いエネルギーを持っているとされています。お守りとして身に着けることで、安心感を与える効果が期待できます。