象の頭を持つ神様 ガネーシャ 〜インド神話〜

こんにちは ボーディーツリーです。

先日家で一番の横綱級巨大ガネーシャ君にお迎え先が決まり、10年前に仕入れた特大サイズの最後の一体が旅立っていかれました。

そんな事もあって、今日は久しぶりにガネーシャについて書いてみようと思います。

皆さんはガネーシャをご存じでしょうか?
ゾウの頭をしたインドの神様を1度はどこかでみかけた事があると思います。
ガネーシャは、困難を取り除き、商人や学問の守り神としてインドでは信仰されているのですが、
その神話にはあまり知られていない、深い意味もあるのです。

そんなインドの神様「ガネーシャ」の神話をいくつかご紹介します。

ガネーシャの誕生と象の頭を持つ理由~なぜガネーシャは象の頭なのか?~

🔹 神話

ある日パールヴァティ女神は、夫であるシヴァ神が留守の間に、自分の身体の垢と香料を混ぜて人形を作り出し、それに命を吹き込みました。この少年こそがガネーシャです。

パールヴァティは、ガネーシャに「私が沐浴している間は誰も中に入れないように」と命じました。その間に、夫のシヴァ神が帰宅。しかし、ガネーシャは母の命令通りシヴァ神の立ち入りを拒みました。

怒ったシヴァ神は戦士たちを送り込みますが、ガネーシャは圧倒的な力で撃退。そこで、シヴァ神は怒りのあまり、自らの三叉槍(トリシューラ)でガネーシャの首を斬り落としてしまいました。

🔹 ガネーシャが象の頭になった理由

悲しみに暮れるパールヴァティを見たシヴァ神は、すぐに後悔し、ガネーシャを蘇らせることを決意。しかし、斬り落とした首は見つかりませんでした。そこで、「最初に出会った生き物の頭をつけよう」と決め、従者に探させたところ、最初に見つかったのが象でした。

こうしてガネーシャは象の頭を持つ神として復活し、シヴァ神から「人々の障害を取り除く神」としての役割を授かりました。

ガネーシャとカルティケーヤの世界一周競争~なぜガネーシャは知恵の神とされるのか?~

🔹 神話

ある日、シヴァ神の家族がカイラス山でくつろいでいると、聖仙ナラダが特別なマンゴーを持って訪れました。このマンゴーは食べた者に無限の知恵を授けるもの。しかし、一人しか食べることができません。

そこで、シヴァはガネーシャとカルティケーヤに「世界を3周して最初に戻った方がマンゴーをもらえる」と競争を提案しました。カルティケーヤは愛鳥の孔雀に乗り、猛スピードで世界を駆け巡ります。一方、ガネーシャは「両親こそが自分の世界」と考え、シヴァとパールヴァティーの周りを3周しました。

ガネーシャの知恵に感心したシヴァは、彼にマンゴーを授けました。カルティケーヤは最初不満を抱きましたが、シヴァの言葉を聞いて納得し、弟の勝利を称えました。

ガネーシャとムシカの出会い~なぜガネーシャの乗り物はネズミなのか?~

🔹 神話

幼い頃のガネーシャは、巨大なねずみが友達を怖がらせるのを見て、投げ縄でそれを捕まえ、自身のヴァーハナ(乗り物)としました。このねずみ ムシカは、もともとガンダルヴァ(天界の楽士)でしたが、誤って聖者ヴァマデーヴァの足を踏んでしまい、呪いによってねずみの姿に変えられたのです。

しかし、ヴァマデーヴァは後に怒りを収め、「いずれ神々がムシカの前に頭を下げる日が来るだろう」と予言しました。その言葉通り、ムシカはガネーシャのヴァーハナとなり、神聖な存在となったのです。

ガネーシャがムシカに乗る姿は、暗闇の中で増え続けるねずみのように尽きることのない 雑念を払う力を象徴しています。

ガネーシャに纏わる神話は如何でしたか?
障害を取り除き、知恵を授けることで知られるインドでも人気のガネーシャ神を、身近に感じて頂けましたら、嬉しいです。

BodhiTreeでは、このガネーシャを美しくカービング(彫刻)した天然石・パワーストーンを、各種取り揃えています。
貴方の吉祥のお守りとして、加えてみては如何でしょう?

ガネーシャをもっと見る。

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