古事記 磐長姫命(イワナガ姫)

こんにちは ボーディーツリーです。

皆様はご自分の産土神をご存じでしょうか?

母親のお腹の中にいた半年目~から、生まれて1年程住居があった土地の
氏神様が産土神といって、生まれて死ぬまで貴方にご縁のある神様なのだとか。
その神様の祀られている神社に参拝すると神様が喜ぶそうですよ。

調べてみると私の住居があった神社の御祭神のひとりに、珍しい磐長姫命(イワナガ姫)が!
明治神宮参拝の後、ちらりとイワナガ姫にまつわるインパクトのあるお話を聞いた程度でしたので、
ちょっと調べてみると、これがまた女性にとっては悲劇のヒロインではありませんか!
今日はそんなイワナガ姫について、ご紹介したいと思います。

古事記神話に登場するイワナガ姫は、オオヤマツミの神の娘で
絶世の美女といわれたコノハナサクヤ姫の姉。

ニニギ尊の天孫降臨の際、コノハナサクヤ姫を気にいったニニギは結婚を申し出て、
オオヤマツミの神は大喜びし、姉のイワナガも一緒に(?!)ニニギの元におくりました。
しかし醜かったイワナガはすぐに実家へ戻されてしまいます。

オオヤマツミの神はお怒りになり、花の様に美しく咲き、巌のように盤石な繁栄を願って姉妹を捧げましたが、イワナガ姫を戻してしまったニニギ尊とその子孫(私達)には、神と同じ永遠の命は与えられず、寿命が短く尽きる事になりまする。と言いました。

その後イワナガは自分を恥じて、今の貴船神社が建立された地に身を潜め、
自分と同じような思いをする女子がいなくなる様、人々の良縁を祈り、
叶える神様になったとか、逆に妹に嫉妬し、呪詛する鬼になったとか、
諸説あるようですが、いづれにせよ貴船神社は霊力の強い神社として有名なのです。

与えられる試練が大きい程、力の強い神様に昇華or転落するという事なのでしょうか。
玉虫色の解釈が出来る所が、インド神話と同じく人間臭くて私は面白いな~と感じます。

私達は表面的に分かりやすいものに心を奪われがちですが、
見た目には美しくないところにこそ、本質的に大切なものが宿っているものだという教えかもしれませんね。

ところで、イワナガ姫は君が世にも歌われる、
永遠を象徴した神格の高い女神でもあります。

君が代は

千代に八千代に

細石の

巌となりて

苔の生すまで

君が世についてはこちらにも書いていますのでご覧ください。

・・・そしてニニギのクソっぷりは、これだけにとどまらないのでした。
神話を検索してみると、色々と面白いお話が出てきます。

皆様もご自分の産土神さまをお調べになって、
ご縁のある神社を参拝すると、運気がUPするかも知れませんね。
私も貴船神社をいつか、訪ねてみたいと思います。

イワナガ姫 合掌

※イラストはネットの拾いものです。

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